Autoit|GUI作成ツール(Koda)でウィンドウを作成する – その3

今回は、前回の続きで GUI作成ツール(Koda)でメニューやボタンなどのコントロールを追加していきたいと思います。

ここではコード生成オプションで「すべてのコントロールにイベントを生成」にチェックを入れておきます。

目次

コントロールの追加

まずメニューを追加します。

メニューの追加

ツールバーにあるメニューのアイコンをクリックし、ウィンドウの中の任意の場所で一度クリックします。

するとメニューが追加されますので、ドラッグして左上に持って行きます。

このメニューのオブジェクトをダブルクリックすると、「Menu Designer」というウィンドウが表示されます。

次の動画を参考にメニューを追加してみましょう。

右クリックでメニューが表示されます。

メニューが追加出来たら「Menu Designer」ウィンドウを閉じて、フォームを実行してみましょう。

フォームを実行すると、コードが入力された状態で SciTE が開きます。

#include <GUIConstantsEx.au3>
#include <WindowsConstants.au3>
#Region ### START Koda GUI section ### Form=
$Form1 = GUICreate("Form1", 613, 429, 732, 273)
$MenuItem1 = GUICtrlCreateMenu("MenuItem1")
$MenuItem2 = GUICtrlCreateMenuItem("MenuItem2", $MenuItem1)
$MenuItem3 = GUICtrlCreateMenu("MenuItem3", $MenuItem1)
$MenuItem5 = GUICtrlCreateMenuItem("MenuItem5", $MenuItem3)
$MenuItem6 = GUICtrlCreateMenuItem("MenuItem6", $MenuItem3)
$MenuItem4 = GUICtrlCreateMenuItem("MenuItem4", $MenuItem1)
$MenuItem7 = GUICtrlCreateMenu("MenuItem7")
$MenuItem8 = GUICtrlCreateMenuItem("MenuItem8", $MenuItem7)
$MenuItem9 = GUICtrlCreateMenuItem("MenuItem9", $MenuItem7)
GUISetFont(9, 400, 0, "MS Pゴシック")
GUISetState(@SW_SHOW)
#EndRegion ### END Koda GUI section ###

While 1
	$nMsg = GUIGetMsg()
	Switch $nMsg
		Case $GUI_EVENT_CLOSE
			Exit

		Case $MenuItem1
		Case $MenuItem2
		Case $MenuItem3
		Case $MenuItem5
		Case $MenuItem6
		Case $MenuItem4
		Case $MenuItem7
		Case $MenuItem8
		Case $MenuItem9
		Case $Form1
		Case $Form1
		Case $Form1
		Case $Form1
	EndSwitch
WEnd

SciTE のメニューのツール>実行をクリックしてウィンドウを確認してみましょう。

何のエラーもなくウィンドウが表示されればOKです。

ウィンドウと SciTE を閉じておきましょう。

ボタンの追加

ボタンを追加する際は、ツールバーのボタンアイコンをクリックしてから、ウィンドウの任意の場所を左クリックし、離さずに好きな大きさにドラッグして左クリックを離します。

大きさは後からいくらでも変えることが出来ますので、気にせずに追加していきましょう。

エディットコントロールの追加

エディットコントロールのアイコンをクリックしてから、ボタンと同じように追加します。

コントロールの名前や色を変更する

GUI作成ツール(Koda)を使うと、このようなウィンドウが簡単に作成できますので、試してみてください。

よく使うもののみ紹介します。

項目はたくさんありますが、実際に SciTE で編集したほうが速いものばかりです。

ウィンドウの背景色を変更

まず Object TrreView でウィンドウ(Form1_1)を選択します。

次に Object Inspector にある「Color」をクリックすると、右側に矢印が出て色を選択できるようになりますので、好きな色を選んでクリックします。

ボタンの色、文字色、フォントやスタイルを変更

色を変更したいボタンのオブジェクトを選択し、Object Inspector にある「Color」をクリックすると、右側に矢印が出て色を選択できるようになりますので、好きな色を選んでクリックします。

ここではボタンの色を黒にしたため、文字が見えなくなってしまいました。

文字色を変更するには、Font の左側にある + マークをクリックし、Color をクリックすると変更できます。

Name = フォントを指定します。

Size = 文字のサイズを指定します。

Style の左側の + マークをクリックすると文字のスタイルを変更できます。

コードは次のようになっています。

#include <ButtonConstants.au3>
#include <EditConstants.au3>
#include <GUIConstantsEx.au3>
#include <WindowsConstants.au3>
#Region ### START Koda GUI section ### Form=c:\users\redtiger8\desktop\form1.kxf
$Form1_1 = GUICreate("Form1", 614, 459, 712, 253)
$MenuItem1 = GUICtrlCreateMenu("メニュー(&Y)")
$MenuItem3 = GUICtrlCreateMenuItem("終了", $MenuItem1)
$MenuItem2 = GUICtrlCreateMenu("ヘルプ(&Z)")
$MenuItem4 = GUICtrlCreateMenuItem("WEBサイトへ", $MenuItem2)
GUISetFont(9, 400, 0, "MS Pゴシック")
GUISetBkColor(0xFFFFFF)
$Group1 = GUICtrlCreateGroup("", 8, 8, 593, 409)
$Button1 = GUICtrlCreateButton("Button1", 16, 24, 153, 57)
GUICtrlSetColor(-1, 0xFFFFFF)
GUICtrlSetBkColor(-1, 0x000000)
$Button2 = GUICtrlCreateButton("Button2", 16, 104, 153, 57)
GUICtrlSetFont(-1, 9, 800, 0, "MS Pゴシック")
GUICtrlSetColor(-1, 0xFFFFFF)
GUICtrlSetBkColor(-1, 0x000000)
$Button3 = GUICtrlCreateButton("Button3", 16, 184, 153, 57)
GUICtrlSetFont(-1, 9, 400, 2, "MS Pゴシック")
GUICtrlSetColor(-1, 0xFFFFFF)
GUICtrlSetBkColor(-1, 0x000000)
$Button4 = GUICtrlCreateButton("Button4", 16, 264, 153, 57)
GUICtrlSetFont(-1, 9, 400, 4, "MS Pゴシック")
GUICtrlSetColor(-1, 0xFFFFFF)
GUICtrlSetBkColor(-1, 0x000000)
$Button5 = GUICtrlCreateButton("Button5", 16, 344, 153, 57)
GUICtrlSetFont(-1, 9, 400, 8, "MS Pゴシック")
GUICtrlSetColor(-1, 0xFFFFFF)
GUICtrlSetBkColor(-1, 0x000000)
GUICtrlCreateEdit("", 176, 24, 409, 377)
GUICtrlCreateGroup("", -99, -99, 1, 1)
GUICtrlSetState(-1, $GUI_DISABLE)
GUISetState(@SW_SHOW)
#EndRegion ### END Koda GUI section ###

While 1
	$nMsg = GUIGetMsg()
	Switch $nMsg
		Case $GUI_EVENT_CLOSE
			Exit

	EndSwitch
WEnd

実行すると次のように表示されます。

グループ

グループコントロールはコントロールを囲む細い線です。

グループ内のラジオボタンは一度に1つだけ選ぶことができます。
ラインの無いグループを複数作成したい場合は、ラジオボタンをグループ化するためにGUIStartGroup()を使用する必要があります。

上で指定されている値を使用するためにはスクリプトに#include <ButtonConstants.au3>と書く必要があります。

デフォルトのサイズ変更方法は$GUI_DOCKAUTOで左上位置が基準になります。

ツールバーにある「スタンダード」「追加」「Win32」「カスタム」の4つのタブの中にたくさんのコントロールアイコンがありますので、いろいろと試してみてください。

https://open-shelf.appspot.com/AutoIt3.3.6.1j/html/functions/GUICtrlCreateGroup.htm
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この記事を書いた人

当サイトでは、Windows用のプログラミング言語「Autoit」で簡単なツールを作成するためのサンプルコード、応用方法を紹介しています。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 初めまして。
    Windows7のショートカットの矢印アイコンを消す方法を調べていて、こちらのサイトにたどり着きました。
    10年ほど前に公開されていた「Win7ショートカット矢印削除」なのですが、
    Vectorの方がリンク切れになってしまっていて、ダウンロードすることが出来ませんでした。
    ぜひ、どこかでの再アップをご検討していただけたら幸いです。
    ほかにメッセージをお送りする方法がわからず、こちらの記事と関係のないコメントになってしまい失礼しました。
    読んでくださってありがとうございます。

    • 「Win7ショートカット矢印削除」について

      pan yamazaki 様、コメントありがとうございます。

      Windows 7 をお使いでしたか。
      残念ながら、ソフトは既に削除してしまい手元にありません。
      時間がありましたら、改めてツールを作成いたします。
      その際はメインサイトの方で紹介し、こちらにもコメントさせて頂きます。

      https://windows-waza.com/

  • そうでしたか、色々なものを作っていると、そういうことも有りますよね。
    こちらは長らく使っていなかったWin7のノートPCを初期化して、
    画面が大きいのでNetflix等を見る用としてぼちぼち設定などをしているところでした。
    かなりピンポイントな需要かと思いますが、万一復活しましたらぜひ使いたいと思います!
    時々にメインサイトの方をチェックするように致します。
    お忙しいなか返信して頂き、ありがとうございます。

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