毎日チェックするウェブサイトや、作業で頻繁にアクセスする社内ページなどはありませんか?
今回は、AutoIt を使って、指定したウェブサイトを PC のデフォルトブラウザで一瞬で開く、非常にシンプルで実用的なスクリプトの作り方を解説します。
このテクニックは、特定のサイトへのショートカットを作ったり、より大きな自動化スクリプトの起点としてウェブページを開いたりする際に、基本となる重要なものです。
#include <MsgBoxConstants.au3>
; ### 設定項目 ###
; ここに、開きたいウェブサイトのURLを入力します
Local $sURL = "https://www.google.com"
; ### メイン処理 ###
; 1. ShellExecute関数を使い、指定したURLを開く
Local $iPID = ShellExecute($sURL)
; 2. 実行結果を判定して表示
If $iPID <> 0 Then
MsgBox($MB_OK, "成功", $sURL & " をデフォルトのブラウザで開きました。")
Else
MsgBox($MB_ICONERROR, "失敗", "ウェブサイトを開けませんでした。")
EndIf
コードの詳しい解説
ウェブサイトの指定
スクリプトの一番上で、開きたいウェブサイトのアドレスを設定します。
Local $sURL = "https://www.google.com"
この$sURL
という変数の中身を、あなたが開きたいウェブサイトの URL に書き換えるだけで、スクリプトの動作を自由に変更できます。
ShellExecute
関数による実行
このスクリプトの心臓部は、ShellExecute という AutoIt の組み込み関数です。
ShellExecute($sURL)
この関数は、プログラムから Windows の機能を呼び出すためのものです。URL を渡して実行すると、まるでエクスプローラーで URL のショートカットをダブルクリックしたかのような動作をします。
Windows は、その URL をどのアプリケーションで開くべきかを判断し、ユーザーが「通常使うブラウザ」として設定しているデフォルトのブラウザ(Google Chrome, Microsoft Edge, Firefox など)を自動で起動して、ページを開いてくれます。
この方法の最大のメリットは、スクリプト側でブラウザの種類を気にする必要がないことです。どの PC で実行しても、そのPC のユーザー設定に合わせて、最適なブラウザでウェブサイトを開くことができます。
まとめ
ShellExecute は、ウェブサイトを開くだけでなく、PC 上のあらゆるファイル(テキストファイル、画像、音楽ファイルなど)を、それに関連付けられたデフォルトのアプリケーションで開くことができる、非常に汎用性の高い関数です。
このシンプルな一行を覚えるだけで、あなたの自動化スクリプトの可能性が大きく広がります。
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