今回は、Autoit でプログラミングをする際によく使う「Au3Info」ウィンドウ情報ツールの場所と使い方、取得したウィンドウ情報を使ったサンプルコードを紹介します。
「Au3Info」ウィンドウ情報ツールは、ウィンドウやコントロールの情報が必要になった時に、簡単に情報を取得できるツールです。
「Au3Info」ウィンドウ情報ツールの場所、使い方
「Au3Info」ウィンドウ情報ツールの場所
「Au3Info」ウィンドウ情報ツールは通常次の場所にあります
C:\Program Files (x86)\autoit3\Au3Info.exe
または、SciTE のメニューにある「ツール」から開くことが出来ます。
「Au3Info」ウィンドウ情報ツールの使い方
「Au3Info」ウィンドウ情報ツールを開き、「Finder Tool」にある四角いアイコンをクリックしたまま、情報を取得したいウィンドウの上に持っていきます。
クリックを離すと、ツール上にウィンドウの情報が表示されます。
ここではデスクトップの情報を取得しています。
ウィンドウの名前やクラス名、ポジション、サイズ、スタイル、ハンドルなどの情報が簡単に取得できます。
※ポジションはウィンドウによって正しく取得できないものがありますので、筆者はクラス名の取得のみに利用しており、必要な場合はマウス下のポジションを取得するコードを書いています。
「Au3Info」ウィンドウ情報ツールのオプション
「Au3Info」ウィンドウ情報ツールを使用する際には、通常オプションの「Freeze」にチェックを入れておきます。
「Freeze」にチェックを入れないと、マウスを別のウィンドウの上に持っていった時に情報が変わってしまいます。
特定のウィンドウの情報を取得するためには、オプションの「Freeze」にチェックを入れておきましょう。
取得したウィンドウ情報を使ったサンプルコード
ここではタスクバーの情報を例にサンプルコードを書いてみます。
ウィンドウを透明にする
WinSetTrans 関数を使ってウィンドウの透明度を変更してみます。
WinSetTrans
形式:WinSetTrans ( “タイトル”, “テキスト”, 透明度)
タイトル:ウィンドウのタイトル、またはクラス名。
透明度:0~255、値が小さいほど透明度が上がります。
タイトルですが、ツールを見ると表示されていませんね?タイトルがわからない場合はクラス名を使用します。
クラス名
クラス名を使用する際は、角括弧を使用します。
形式:[class:クラス名]
では、タスクバーの透明度を「100」にしてみましょう。
WinSetTrans("[class:Shell_TrayWnd]", "", 100)
コードを実行するとタスクバーの透明度が変わったのがわかると思います。
元に戻す場合は透明度を「255」にして実行します。
WinSetTrans の透明度
WinSetTrans の透明度は、「1」まではウィンドウが存在(目には見えません)しますが、「0」を指定するとウィンドウが存在しなくなります。
例えば「1」にした場合、目には見えないが、スタートボタンの位置をクリックするとスタートメニューが開きます。
「0」にするとタスクバーが完全に消えます。
いろいろなウィンドウの情報を取得してみてください。
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